2025年2月10日、ネバダ州ネリス空軍基地において、3機のB-2「スピリット」ステルス爆撃機が「バンブーイーグル(Bamboo Eagle)」演習への参加に向けて離陸準備を進めた。(アメリカ空軍)

米空軍最新ステルス爆撃機 B-2とB-21の違い・強みを徹底比較

米空軍の最新ステルス爆撃機B-2「スピリット」とB-21「レイダー」は、それぞれ異なる強みを備え、戦略的に相互補完する関係にある。2025年に実施したイラン核施設への攻撃では、B-2が重要な任務を担い、バンカーバスター爆弾の搭載能力を活用した。両機のステルス性能や運用コストの相違点にも着目し、その特徴を詳述する。今後の米空軍戦略において、B-2とB-21の果たすべき役割と最適な運用方針を明確に提示する。

B-2「スピリット」ステルス戦略爆撃機は1989年7月17日に初飛行を遂げた。2025年6月、イランの核施設への攻撃を成功させたのは、大規模な近代化改修を受けた7機のB-2「スピリット」である。B-21「レイダー」には不可能な任務、すなわち3万ポンド(約1万3600キロ)のGBU-57バンカーバスター爆弾を2発投下するという作戦を遂行した。

B-21は2030年代初頭にB-2の後継機として配備する予定だが、GBU-57を1発しか搭載できないという制約がある。この点は極めて重大な問題であり、B-2や、同様に近代化改修を施した1950年代開発のB-52爆撃機が今後も数十年にわたりアメリカの戦略的利益を支えるべき根拠の一つである。

▶ 続きを読む
関連記事
中国のAI企業「覓熵」が、中東の米軍基地や空母の動向をリアルタイムで公開し、物議を醸している。商業衛星データをAIで解析し、軍事レベルの機密に近い情報を発信する同社と、中国軍との不透明な関係を追う
米CIAによるSNSを駆使したスパイ勧誘動画が、中国共産党内部を揺るがしている
トランプ米大統領は7日、ホワイトハウスで大手防衛企業の経営陣と会談し、「高性能兵器」の生産を現在の4倍に拡大する方針で合意したと明らかにした
国防総省ヘグセス長官は3月4日、アメリカの潜水艦が前日夜、インド洋でイラン海軍の軍艦1隻を撃沈したと明かした。魚雷による敵軍艦の撃沈は、第2次世界大戦以来初めてだと強調
トランプ米大統領は、イランによるホルムズ海峡封鎖に対抗し、米海軍によるタンカー護衛や海運会社への保険提供など、エネルギー輸送確保に向けた方針を発表した