米空軍最新ステルス爆撃機 B-2とB-21の違い・強みを徹底比較
米空軍の最新ステルス爆撃機B-2「スピリット」とB-21「レイダー」は、それぞれ異なる強みを備え、戦略的に相互補完する関係にある。2025年に実施したイラン核施設への攻撃では、B-2が重要な任務を担い、バンカーバスター爆弾の搭載能力を活用した。両機のステルス性能や運用コストの相違点にも着目し、その特徴を詳述する。今後の米空軍戦略において、B-2とB-21の果たすべき役割と最適な運用方針を明確に提示する。
B-2「スピリット」ステルス戦略爆撃機は1989年7月17日に初飛行を遂げた。2025年6月、イランの核施設への攻撃を成功させたのは、大規模な近代化改修を受けた7機のB-2「スピリット」である。B-21「レイダー」には不可能な任務、すなわち3万ポンド(約1万3600キロ)のGBU-57バンカーバスター爆弾を2発投下するという作戦を遂行した。
B-21は2030年代初頭にB-2の後継機として配備する予定だが、GBU-57を1発しか搭載できないという制約がある。この点は極めて重大な問題であり、B-2や、同様に近代化改修を施した1950年代開発のB-52爆撃機が今後も数十年にわたりアメリカの戦略的利益を支えるべき根拠の一つである。
関連記事
ロシア製攻撃ヘリ「Mi-28NE」の受領により軍備を増強するイラン。国内外で緊張が高まっており、対米関係の悪化や国内での大規模な反政府デモ、人権問題が深刻化している
トランプ大統領がイランへの軍事攻撃を検討する中、米空母打撃群が中東に到着した。対するイランは1千機の新型ドローンを配備。安価な大量の無人機による「飽和攻撃」が米艦隊の脅威となる緊迫の情勢を追う
トランプ米大統領によるグリーンランド買収提案に対し、デンマークとグリーンランドの両首相がパリで欧州の結束を訴えた。ロシアの脅威や「ゴールデン・ドーム」構想が浮上する中、北極圏の安全保障の行方を追う
イラン政権が1979年以来の脆弱な局面を迎えている。国内で続く抗議デモへの武力弾圧が激化する中、米軍は空母打撃群を中東に派遣。トランプ大統領が交渉の可能性に触れる一方、即応体制による軍事的緊張も高まる
米国駐台代表(事実上の大使)は、トランプ政権が台湾の自衛能力強化にコミットしていると述べ、台湾の国内防衛産業の拡大を目的とした米台の防衛・技術企業間のパートナーシップを強調した