イメージ図(shutterstock)

MITの研究 ChatGPT使用で思考力低下の恐れを指摘

最近、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの科学者ナタリヤ・コスミナ(Nataliya Kosmyna)氏が発表した研究報告によると、ChatGPTは一般の利用者の思考能力に悪影響を及ぼす可能性があることが明らかになりました。

この研究では、ボストン地域の18歳から39歳の人々54名を3つのグループに分け、それぞれにOpenAIのChatGPT、Google検索エンジン、または一切のツールを使わずにSAT(大学進学適性試験)のエッセイを数本執筆させました。研究者たちは、脳波計(EEG)を用いて、書き手の32の脳領域における活動を記録しました。

研究論文によれば、ChatGPTを使用したグループは脳の関与度が最も低く、「神経的・言語的・行動的な観点のすべてにおいてパフォーマンスが劣っていた」とされています。彼らが数か月にわたり執筆したエッセイは次第に手抜きになり、研究の終盤にはほとんどがコピー&ペーストに頼るようになっていました。

▶ 続きを読む
関連記事
世界で3人に1人が頭痛に悩む時代。特に片頭痛は健康損失の大半を占め、女性への影響も深刻です。薬の使いすぎという落とし穴と、生活習慣でできる対策まで、最新研究から見えてきた現実を解説します。
「1日1万歩は無理…」と感じている人へ。最新研究が示すのは、七千歩でもがんや認知症リスクが大幅低下するという現実的な健康習慣。忙しい日本人の生活に合う、続けやすさと効果の理由を分かりやすく解説します。
鼻歌、後ろ向き歩き、ガムを噛むだけ。神経科学者が教える、今日からできる脳を鍛える習慣とは?忙しい日常でも続けやすい、意外で科学的な脳トレ法を紹介します。
認知症治療で気になる薬の副作用。実は初期から鍼灸や中医学を併用することで、記憶力の維持や進行の緩和が期待できるといいます。症例とともに、その考え方と可能性を分かりやすく紹介します。
オーストラリアの研究では、70歳以上の高齢者は、普段から音楽をよく聴く人ほど認知症になるリスクが低いことを示した。楽器を演奏する習慣がある人でも同様の傾向がみられる