2025年7月27日、ニューヨーク州クーパーズタウンのクラーク・スポーツセンターで行われた野球殿堂入り式典で、楯を手に記念撮影に応じる殿堂入り選手、左からビリー・ワグナー、イチロー・スズキ、CC・サバシア(Jim McIsaac/Getty Images)

イチロー 日本人初の米国野球殿堂入り 妻の弓子氏に「私の一番のチームメイト」 

米大リーグ、シアトル・マリナーズなどで活躍した元外野手・イチロー氏(51)が、米国野球殿堂(ナショナル・ベースボール・ホール・オブ・フェーム)入りを果たした。日本人選手としては史上初の快挙となる。7月27日、ニューヨーク州クーパーズタウンで開催される表彰式典を前に、イチロー氏は記者会見に臨み、自身のキャリアを静かに振り返った。

日本球界で9年間、首位打者7回、MVP3回を獲得。日米通算4367安打という未踏の領域を打ち立てたイチローは、2001年、メジャーリーグに挑戦した。

だがその挑戦は、当時としては極めて異質なものだった。体格的に小柄で、パワーではなく確実性とスピードに重きを置くプレースタイルは、バリー・ボンズやマーク・マグワイアやサミー・ソーサなどがホームラン競争を繰り広げるパワーヒッター全盛のメジャーリーグでは例外的な存在であった。アメリカ、日本双方において、その成功を疑問視する声は少なくなかった。

▶ 続きを読む
関連記事
未成年を脅迫し深刻な搾取を行う「764」ネットワークがアメリカで急拡大している。FBIと司法省は解体に向けて捜査を強化。被害実態や背景、家庭で求められる防衛策をまとめた
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
2021年1月6日のアメリカ議事堂襲撃事件前夜、コロンビア特区でパイプ爆弾を設置したとされる男が約5年ぶりに逮捕された
ファイザー社の開発中のmRNAインフルエンザワクチンに、FDA長官は「効かない製品は承認しない」と明言。論文から不利なデータが除外されていたとして、学術的な誠実性の欠如も批判されている
デル・テクノロジーズのマイケル&スーザン・デル夫妻が、トランプ政権の「インベスト・アメリカ」構想に62.5億ドルを寄付。2500万人の子供に初期預金250ドルを提供