Kateryna Kon/Shutterstock

化学療法はDNAを変化させ、健康な細胞の老化を加速させる

3歳のがん患者の血球が、化学療法後に80歳相当の遺伝的な摩耗を示し、命を救う薬が健康な細胞に長期的な損傷を残すという新たな証拠が明らかになりました。この変化は、生涯にわたり続く可能性があります。

最新の研究では、化学療法が健康な血球のDNAに永久的な損傷を与え、細胞を早期に老化させることで、数十年後に二次がんを発症するリスクを高める可能性があるとされています。

「DNAへのダメージは一生続きます」と、研究に関与していない腫瘍学者・血液学者で、アスベスト.comのメゾテリオーマセンターに所属するダニエル・ランダウ(Daniel Landau)博士は語りました。「おそらく最大の懸念は、過去の化学療法の影響によって、新たながんが発症するリスクが高まることです」

▶ 続きを読む
関連記事
「年を取ると役目を終える」と考えられてきた胸腺。しかし最新研究で、この小さな臓器が寿命や免疫、がん治療の効果に深く関わる可能性が見えてきました。健康寿命を左右する驚きの新常識を解説します。
「肉はがんに悪い」は本当なのか――。最新研究から見えてきたのは、“肉そのもの”より調理法や加工の影響でした。健康的に肉を楽しむための意外なポイントを解説します。
がんは偶然ではなく「積み重ね」で起きる——その仕組みと、日常習慣でリスクを抑えるための具体的なヒントをわかりやすく解説します。
がん治療に新たな可能性――改造した細菌が腫瘍の内部で増殖し、がんを内側から分解するという研究が進んでいます。無酸素環境を利用した革新的な治療法とは何か。最先端の合成生物学が切り開く新しいがん治療の可能性を紹介します。
がん治療は臓器別から「遺伝子別」の時代へ。NGSによる遺伝子検査は、がんの弱点を見つけ、新しい治療の可能性を開く重要な手段です。がん種横断治療の仕組みとその意義を解説します。