隠れた食事の落とし穴 ―― チラミンが招く片頭痛と血圧リスク
45歳のゾーイさんは、自分の体のことを理解していると思っていました。しかし、突然の動悸と強い不安発作に襲われ、最初は仕事のストレスが原因だと考えました。その日、彼女が食べたのはペパロニピザと熟したバナナだけでした。ところが、いつものようにチーズパスタと赤ワインを夕食にとった数時間後、激しい頭痛に見舞われ、翌晩も同じ食事をした際に再び症状が出たことで、食事との関連を疑い始めました。
ゾーイさんは栄養学の分野で調べた結果、パルメザンチーズなどの熟成チーズ、加工肉、赤ワインに含まれる天然化合物「チラミン」に反応していることを発見しました。この化合物が体内に蓄積し、不安や頭痛を引き起こしていたのです。
チラミン感受性は、モノアミンオキシダーゼA(MAO-A)酵素の働きが低下しているため、体がチラミンを十分に分解できないときに発生します。この酵素が不足すると、過剰なチラミンが血圧急上昇、動悸、吐き気、片頭痛、不安などを引き起こします。MAO-Aの低下は遺伝的要因や薬の影響によって起こることがあります。慢性的な片頭痛は、チラミン感受性のある人によく見られる症状です。症状は通常、高チラミン食品を摂取した後、1~12時間以内に現れます。
関連記事
お酒をよく飲む人は、飲まない人より口腔細菌の種類が多く、一部は歯周病と関連していました。因果関係は未確定ですが、口の健康を見直す手がかりになります。
落ち着きがない、集中できない、衝動的に動く。ADHDに見える症状の背景に、睡眠や視力、栄養など別の要因が隠れていることがあります。
突然こみ上げる胸やけや喉の不快感。温かい水や指圧など、身近な工夫で酸逆流を和らげられることがあります。
食事を抜くなら朝か夜か。同じ食事でも、食べる時間で血糖や代謝への影響が変わる可能性があります。鍵は「体内時計」にあります
視力や聴力、平衡感覚の衰えを、ただの老化だと思っていませんか。感覚の変化は、体の深い不調を知らせる早いサインかもしれません。