(左)大人用おしゃぶりを使用する女性。(右)月間販売数1,000個を突破した大人用おしゃぶり(スクリーンショット)
仕事のプレッシャーや不眠、口寂しさ…若者の心を映す「退行消費」

大人が「安らぎ」を求める時代 中国で大人用おしゃぶりが異例の人気

中国の若者の間で「大人用おしゃぶり」が異例の売れ行きを見せている。職場の不安や睡眠障害、口寂しさを理由に利用する人が急増し、通販サイトでは関連商品がランキング上位に並ぶ事態となっている。

SNS上には、大人がおしゃぶりをくわえてパソコン作業や就寝する動画があふれ、再生数はすでに2億回を超えた。27歳の女性は「仕事のストレスで使うと、まるで赤ん坊のころの安心感に戻れる」と体験を語り、ほかにも「不安や不眠のときに安らぎを得られる」「食欲抑制や禁煙に役立つ」といった声が投稿されている。

通販サイトでは10~80元(数百円~千円余り)の一般品から、キャラクター付きの高額商品まで幅広く売られ、月7千点以上を売り上げる店もあるという。中には「ストレス解消」「安眠効果」「禁煙サポート」「ダイエット効果」などをうたう商品も目立ち、値段は500元(約1万円)近い高級品まである。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の2025年出生数は792万人で過去最低、総人口は339万人減の14億489万人。高齢者(60歳以上)は3億2300万人超。出産奨励策も効果薄く、シルバー経済推進も高齢者の低年金で実現困難
北京の病院前で、「補助はありますか」と小さく尋ねる失業者たち。違法と知りながら自分の血で生活をつなぐ現実、なぜここまで追い込まれるのか
北京の「国家信訪局」に並ぶ人々。 最後の望みをかけて上京しても、途中で連れ戻される現実。 「見えない、聞こえない指導者が国を壊した」 寒空の下で上がった声が、いまの中国社会の重さを物語っている
米シンクタンクCSISの報告書は、中共軍の高級将校101人が2022~26年に粛清されたと指摘。中央軍委副主席ら中枢幹部失脚、ロケット軍被害最大。習近平の忠誠確保策が軍の指揮体系と戦備に深刻な影響
中国で35歳以下の失踪者が11日間で136人に達した。最年少は8歳。なぜ若者や子どもばかりが消えるのか。説明なき現実が、臓器狩りへの疑念を再び強めている。