メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は、2025年9月4日、メキシコシティの国立宮殿で行われた記者会見で発言を行った。(Photo by YURI CORTEZ / AFP)

メキシコのシェインバウム大統領 対米貿易に自信 中国への関税強化で国家利益を優先

メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は10月5日、メキシコシティのソカロ(憲法広場)で行われた就任1周年記念の演説において、アメリカおよび他国と有利な貿易協定を締結できると自信を示し、国家の利益を守るために中国に対して関税を課す方針を改めて表明した。

シェインバウム氏は気候科学者であり、メキシコシティ市長を務めた経歴を持つ。昨年、大統領に当選して以来、70%を超える支持率を維持しており、最大の貿易相手国であるアメリカとの貿易関係の維持と均衡に力を注いできた。

メキシコは、アメリカおよびカナダとの間で自由貿易協定(USMCA)を締結しており、基本的にアメリカからの関税措置の影響を受けていないが、この協定は来年に見直しの時期を迎える。

▶ 続きを読む
関連記事
米国防総省がアリババや百度、BYDなど中国企業8社の軍関連ブラックリスト追加を要請。専門家はサプライチェーン脱中国を加速させ、企業業績や国際展開に影響が及ぶと指摘している。
イーロン・マスク氏のXプラットフォームは最近、新たなユーザー位置情報機能を導入した。目的は、透明性を高め、国境を越えたフェイクニュースの拡散を防ぐことにある
米中は現在、脆弱な貿易休戦状態にある。トランプ米大統領は、11月24日に中国共産党党首・習近平と電話会談を行ったことを明らかにしたが、通話の詳細については明らかにしなかった
トランプ政権は、麻薬密輸撲滅に向けてアメリカが全力を挙げて取り組んできた。11月24日、4人の米政府高官によると、アメリカは今後数日以内にベネズエラを対象とする新たな軍事行動を開始する可能性があるということだ。
最近、中共が各国で取り込んだスパイや代理人の存在が次々に明らかになっている。FBIは、元ニューヨーク州知事室の副首席補佐官である孫雯(スン・ウェン)が中共に買収されていた多数の証拠を発見した。また、カリフォルニア州では、中共のために軍事技術を盗んだ中国系アメリカ人が有罪を認めている