大仙陵古墳(Shutterstock)

高き屋にのぼりてみれば煙りたつ民の竈は賑ひにけり

人の世を治めた第十七代の天子、仁徳帝と申される方は、難波高津(大阪)に都を移された。この御方は大鷦鷯(おおさざき)の御子と号(ごう)される。御弟の稚郎子(わかいらつこ)と帝位を譲り合われたこと三年に及ぶ。されど兄君がついに御位におつきになった。

もとより慈しみ深き御代の主であらせられ、万民の貧苦をお痛みになった。三年の間、民の課役をゆるされ、お召し物が破れても新たに織られなかった。その徳は天に通じ、風雨時にかなって五穀豊穣となり、土着の民や百姓らは喜びて貢(みつぎ)を奉じた。仁徳帝の御心はことのほか麗しく、高台に登られ、民家の煙の豊かな様子をご覧になった。

【江戸時代の往来物(教科書)『百姓往来』より】

▶ 続きを読む
関連記事
就役からわずか1か月で台湾海峡を北上し、造船所へ戻る可能性が指摘される中国空母「福建」。電磁カタパルトの信頼性や電力供給に不安を抱えたまま「政治ショー」として急ぎ就役した実態が、中共海軍の年末の不名誉を浮き彫りにしている
空母「遼寧」の宮古海峡通過後、中共軍のJ-15戦闘機が航空自衛隊のF-15を沖縄南東空域で2度レーダーロックオ […]
2025年12月9日、中共H-6爆撃機がロシア機と宮古海峡通過。日本防衛省の写真でJ-16護衛機はミサイル1発のみと判明。CCTVは過去映像流用し4発装備を偽装。航続距離短く政治演習の弱点露呈
中共国防部がXに公式アカウント開設も、コメント欄は「微博に帰れ」「ファイアウォール越えか」と政府批判・皮肉殺到。抖音でも「Xって何?」と戸惑いの声。中共の対外宣伝強化の一環か
中共当局による突然の公演中止にもかかわらず、浜崎あゆみは無観客の上海会場でフルステージを完遂。毅然とした姿勢が中国内外で称賛を集め、政治的圧力を上回る“完勝”を果たした