イラスト:The Epoch Times、Shutterstock

唾液でわかる膵臓がん 27種の微生物が示す危険信号

将来的には、簡単な唾液検査で膵臓がんのリスクを予測できる可能性があります。研究チームは、口内に存在する特定の細菌群が、最も致死率の高いがんの一つである膵臓がんの発症リスクを3倍に高めることを突き止めました。その中には、歯周病を引き起こすことで知られる微生物も含まれています。

『JAMA Oncology』に掲載された最近の研究では、2つの大規模な疫学調査に参加した12万2,000人の唾液サンプルを分析し、約9年間にわたって追跡調査を行いました。その期間に445人が膵臓がんを発症しました。

マイクロバイオーム全体をスキャンした結果、研究者たちは膵臓がんと関連する21種類の細菌種を発見しました。そのうち、8種類はリスクの低下に、13種類はリスクの上昇に関連していました。

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