イメージ画像。北京の地下通路から、麻袋を担いで地上へ上がる男性。(WANG ZHAO/AFP/Getty Images)
静かな後退が示すもの

中国2025年 静かに広がる失望の空気

2025年の中国で、世界を揺るがすような大事件は起きなかった。

経済が一気に崩れたわけでもなく、街を埋め尽くす大規模な抗議が続いたわけでもない。

それでも、多くの人が「暮らしが確実に苦しくなった」と感じている。

工場は音もなく止まり、店はいつの間にか閉まり、給料は遅れたり減ったりする。

派手な崩れ方ではない。

だが、日常のあちこちから、少しずつ「にぎわい」が消えていった。

 

▶ 続きを読む
関連記事
北京の病院前で、「補助はありますか」と小さく尋ねる失業者たち。違法と知りながら自分の血で生活をつなぐ現実、なぜここまで追い込まれるのか
北京の「国家信訪局」に並ぶ人々。 最後の望みをかけて上京しても、途中で連れ戻される現実。 「見えない、聞こえない指導者が国を壊した」 寒空の下で上がった声が、いまの中国社会の重さを物語っている
米シンクタンクCSISの報告書は、中共軍の高級将校101人が2022~26年に粛清されたと指摘。中央軍委副主席ら中枢幹部失脚、ロケット軍被害最大。習近平の忠誠確保策が軍の指揮体系と戦備に深刻な影響
中国で35歳以下の失踪者が11日間で136人に達した。最年少は8歳。なぜ若者や子どもばかりが消えるのか。説明なき現実が、臓器狩りへの疑念を再び強めている。
今年の中国旧正月、市場は閑散。収入安定層さえ財布の紐を固く締め、買い控えが鮮明に。お金があってもなくても消費せず、経済不安が庶民を直撃。北京や地方で同様の冷え込み