2023年5月9日、北京のカナダ大使館の外に立つ警察官(Greg Baker/AFP via Getty Images)

カナダ 中国との「戦略的パートナーシップ」模索で罠に嵌るか 

カナダ政府が中国との「戦略的パートナーシップ」を模索する中で、資源確保を巡り中国の戦略的な罠に陥る恐れがあると、長年中国情勢を分析してきた専門家が警告している。米国の関与によりベネズエラなどのエネルギー供給源を失いつつある中国が、カナダを自国の資源圏に引き寄せ、同盟国から引き離そうとしている可能性があるという。

中国問題を専門とする分析家で、トロントを拠点とするジャーナリスト兼民主化活動家の盛雪氏は、カナダが中国共産党(中共)と重要な合意に踏み込むことで、「明白に見える戦略的な罠に落ち込みつつある可能性がある」と述べた。

盛氏によると、中共は現在、エネルギーや政治面での複数の重要な支柱を同時に失いつつある。特に、米国が関与した最近の出来事によるベネズエラ政権の不安定化や、イラン政権の深刻な内部混乱を背景に、中国は政治的コストが低く、資源供給が安定し、「通常の協力」として装うことができる新たなエネルギー・原材料供給源を緊急に必要としているという。

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