「成長率5%」 統計は語るも現場は否定 中国経済の二重構造
3年連続で、北京当局は実質経済成長率が政府目標の5%に達したと発表してきた。2026年については、4.5~5.0%を目標に掲げている。
当局によれば、2023年、2024年、2025年の成長率は目標に「ほぼ近い」どころか、正確に一致したという。経済統計に通じた者にとって、このような「精密さ」そのものが、かえって数値操作への疑念を抱かせるに十分である。
さらに疑念を深めるのは、この比較的良好とされる成長率が、中国経済をめぐる数多くの報道と明らかに矛盾している点だ。依然として続く深刻な不動産危機、アメリカ向け輸出の大幅な落ち込み、独立調査が示す公式統計との乖離、さらには中国共産党(中共)内部の会議においてさえ表明している経済への強い懸念、いずれも、楽観的な成長像とは整合しない。
関連記事
ホルムズ海峡の緊張が続く中、中共当局は封鎖解除を強く求めている。背景には原油の大半を中東に依存する構造があり、米軍の封鎖強化で供給不安が現実味を帯びる。内需低迷も重なり、経済への打撃回避が急務となっている
4月の中国による米国からのエタン輸入量は80万トンに達する見込みで、過去最高を更新する。この数値は通常の平均水準を60%上回る
中国での販売不振を受け、日本第2位の自動車メーカー、本田技研工業は広州と武漢の2つのガソリン車工場を閉鎖し、中国における年間生産能力を72万台に削減する。
中国が「レアアース」を外交の武器とする戦略の限界を分析。その優位性は技術力ではなく、環境破壊や低賃金という犠牲の上に立つ危ういものだ。西側の供給網再構築が進む中、中国の地政学的脅迫は通用しなくなる
中国の2026年成長目標引き下げの裏側に迫る。不動産不況や人口減少、統計データの不透明さを専門家が鋭く分析。公式発表の「5%成長」という数字と、冷え込む民間経済の乖離から、中国経済の真の実態を浮き彫りにする