体が温まると、体内の血行がよくなり、睡眠の質も向上します。 (Shutterstock)

ソファでは眠れるのにベッドでは眠れない心理

多くの人がこんな経験をしている。忙しい一日を終えて、体はすでに眠気に包まれているのに、いざベッドに入ると、寝返りばかり打ってなかなか眠れない。ところが、ソファに座ってテレビを見たりスマホをいじったりしていると、いつの間にかうとうと眠ってしまう。これはなぜなのだろうか。今日は「睡眠を阻害する要因」について考えてみよう。

実は、ソファで眠くなりやすい理由はいくつもある。薄暗い照明、適度な温度、テレビやスマホから流れる音、そして柔らかいソファがもたらす包み込まれるような感覚……こうした要素がすべて、心と体をリラックスさせる。最も重要なのは、ソファにはベッドのような「必ず眠らなければならない」という心理的プレッシャーがないことだ。

「必ず眠らなければならない」という意識そのものが、不安を生む。睡眠不足を心配したり、「なかなか寝つけない」と感じたりすると、脳は緊張状態に入ってしまう。仕事のストレスが強いと、ベッドに入ってもさまざまな考えが次々と浮かび、リラックスしようとすればするほど、かえって目が冴えてしまうこともある。時間が経過するにつれて「このまま眠れなかったら明日の調子に影響するのでは」と不安になり、その結果さらに緊張が強まり、眠気は消えてしまう。

調査によると、睡眠に問題を抱える人のうち36%は、「眠れないのではないかという心配」が原因で実際に眠れなくなっているという。逆に、オフィスや映画館、バスの中、さらには公共の場であっても、簡単に眠ってしまうことはよくある。

より良い睡眠に向けて、スマートバンドで睡眠の質を測る人もいる。しかし専門家は、睡眠のスコアを過度に気にすることが、かえって不安を強めると注意を促している。ある医学専門家はこう指摘する。「人が覚醒状態からすぐに睡眠状態へ切り替わることは非常にまれだ」。脳にとってこの切り替えはゆっくりとしたプロセスであり、心身が十分にリラックスし、安全だと感じているときに初めて自然に睡眠状態に入るのだ。

では、どのようにして良い睡眠習慣を身につければよいのだろうか。まず、寝る前に「儀式」を作ることができる。軽い音楽を聴いたり、数ページ本を読んだり、数分間の瞑想をしたりして、できるだけ頭を空っぽにする。また、足湯をしたり、柔らかいパジャマに着替えたりして、体に「そろそろリラックスの時間だ」と知らせることも効果的だ。

同時に、「ベッドに入ったら眠る」という条件反射を育てることも重要だ。寝る前はソファやリビングなどで過ごし、眠気が来てからベッドに行くようにする。もし30分経っても眠れない場合は、一度起きてリビングに行き、心身が落ち着くようなことをして、再び眠気が来てからベッドに戻るとよいだろう。こうした訓練を繰り返すことで、脳に「ベッド=睡眠」という関連づけを再び学習させることができる。

最後に、規則正しい生活リズムを保つことが大切だ。成人は1日7〜8時間の睡眠が推奨され、6時間は最低ラインとされている。平日でも休日でもできるだけ同じ時間に寝て起きるようにし、生体リズムを安定させよう。

さらに、スマホを手放し「眠らなければならない」という不安を手放すことも重要だ。その焦りが、かえって眠気を追い払ってしまうからだ。今夜はどうかリラックスして眠りにつき、良い夢を見られるように。

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