高官養成校トップに習近平側近 党校長人事が示す「政治温度計」
中国共産党(中共)内で事実上の「ナンバー2」と位置付けられる党中央政治局常務委員・蔡奇が、新たに中央党校長を兼任する体制となった。党幹部養成の最高機関トップである党校長は、単なる教育機関の長にとどまらず、党内統制の強弱や指導部の危機認識を反映する政治的指標としても注目されてきた。
今回の人事は公式な形での発表ではなく、中国中央テレビ(CCTV)が6月5日に放映した映像により明らかになった。同日、蔡奇は中央党校長の肩書で卒業式に出席しており、中央党校の公式サイトでも校長名が蔡奇に更新されていることが確認されている。
中央党校は、中共の幹部に対する思想教育と政策理解の徹底を担う中枢機関であり、そのトップ人事は時代ごとの政治状況を象徴するポストとされる。
関連記事
習近平はなぜ後継者を指名しないのか。毛沢東が指名した後継者たちの失脚は、権力継承の難しさを物語る。長期政権の先に待つのは安定か、それとも権力闘争か。ポスト習近平の中国を読み解く
アルジャジーラの潜入調査で、カンボジアの中国系実業家・鄧丕兵と中国共産党当局の接点が浮上した。鄧は中共軍に広州へ呼ばれ秘密協議を行ったと証言。中国共産党当局がカンボジア政府内部の人物に内通者になるよう持ちかけたとも語った
中国共産党政権は社会保険料の徴収を強化している。国民の収入減や企業経営の悪化で生活が困窮するなか、専門家は、政府財政のひっ迫と社会保険基金の資金不足を背景に、政権が企業や市民へ経済的負担を転嫁していると指摘している
台湾の著名司会者・蔡康永氏が民進党候補の選挙集会に出席したことで、中国での広告やインタビュー記事、番組が相次いで削除された。元産経台北支局長矢板明夫氏は、中国で稼ぐことは「悪魔から小遣いをもらうようなものだ」と指摘
中国共産党がチベットでドローンや顔認識、AIを組み合わせた監視体制を拡大している。法輪功学習者への監視や、生体認証・予測型警務、海外への統治手法の広がりも報告されている