米イラン和平合意で原油価格急落 ホルムズ海峡再開の影響
トランプ大統領とイラン側は、両国が和平合意に達したと発表した。これを受けて国際原油価格は下落し、3月以来の低水準となった。
中東情勢の変化を背景に、国際原油価格は6月15日のアジア市場の早朝取引で下落した。米東部時間午後1時時点で、ブレント原油は前日比4.88%下落し、1バレル当たり83.10ドル(約1万3千円)となり、3月初旬の水準まで低下した。
また市場では、週末にもアメリカとイランが合意の枠組みに達するとの見方が広がっていた。このため、両原油指標は12日の時点で、すでにいずれも3%以上下落していた。ブレント原油は、今回のイランを巡る戦闘の発生初週以来初めて、1バレル90ドルを下回った。
関連記事
停戦合意を受け、ホルムズ海峡の通航が再開。原油価格は衝突前の水準に戻り、天然ガス市場も第3四半期以降に安定へ向かう見通しだ
ホルムズ海峡は通航可能とされながら、船底に付着した海洋生物の影響で大型タンカー約600隻が航行不能に。清掃には多大な時間と費用がかかり、正常化の遅れが懸念されている
米国とイランの交渉進展を受け、ホルムズ海峡をめぐる緊張が一時緩和し、国際原油価格は下落した。米専門家が、価格上昇の背景には供給不足ではなく物流不安と市場心理があったと分析
トランプ氏は、イランがホルムズ海峡を封鎖すれば壊滅的な攻撃を加えると警告し、米国による海峡管理にも言及
ホルムズ海峡の主航路は約80個の機雷により実質閉鎖。約600隻が滞留し、代替ルートも高リスク。年内の正常化は困難とされ、世界の海運とエネルギー輸送に深刻な影響が続く見通し