【名家コラム】国連はなぜ信頼を失ったのか UNRWAスキャンダルとガザで露呈した構造的問題
暴虐行為の防止を使命とする機関は、最終的に「自らは何を守っているのか」という問いに直面する。国連(UN)にとって、今年の投票動向、内部調査、そして意思決定の在り方は、もはや中立性という外観を支えるものではなくなっている。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA、1949年設立)に関して、ガザにある学校がハマスのトンネルや3つの対戦車拠点の上に位置していること、さらにその校長がこれらの組織に関与していたことが明らかになっている。この事実は国連ではなく、アメリカの調査官によって発見された。
こうした構図は過去にも繰り返されてきた。「石油・食料交換プログラム(オイル・フォー・フード)」スキャンダルでは、中堅の責任者がアメリカで起訴される一方、上層部は地位を維持した。国連の不祥事が発覚するたびに責任を負うのは現場職員であり、政策決定層にまで及ぶことはほとんどない。
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