近年、ウクライナ軍は大量のドローンを戦場に投入し、ロシア・ウクライナ戦争の戦い方そのものを大きく変えた。これに伴い、米国や欧州連合(EU)諸国も関連技術への投資を拡大している。(Yuriy Dyachyshyn/AFP via Getty Images)

【軍事コラム】ロシアの新たな機械化攻撃が壊滅 ドローン戦が変えた戦場の現実

ウクライナ軍のドローン戦術がロシアの大規模な機械化攻撃を撃退。低コスト兵器が戦車を無力化し、戦場の可視化と戦術転換を加速している。現代戦の構造変化を読み解く。

大規模な機械化装甲部隊による敵陣突撃は、これまで戦争遂行の中核的手段と見なされてきた。しかしウクライナは、この古典的な戦争モデルがすでに通用しなくなったことを示している。第二次世界大戦や冷戦末期の戦い方を再現しようとする試みは、ウクライナ戦場においては高い代償を伴う試行錯誤に過ぎない。ドローンを中核とする防御体制は、1980年代以降に発展してきた機械化攻撃の理論そのものの成立を困難にしている。

2026年7月22日、ロシア軍はここ数か月で最大規模となる機械化攻撃を開始した。第8親衛諸兵科連合軍および第41親衛諸兵科連合軍、第90親衛戦車師団の精鋭部隊を集結させ、数十両の重装甲車両や機動車両、工兵装備を投入し、ドネツク州シャホヴェ村付近におけるウクライナ軍防衛線の多方向突破を試みた。

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