大胆な発言で広く歓迎された《新週報》が廃刊

【大紀元3月28日】(RFA記者林迪報道)中国湖北省武漢市において発行され、大胆な発言で広く歓迎されていた週報(週一回発行の新聞が、3ヶ月間の発行停止処分の後に廃刊となった。ある論評は、こうした措置は、中国が最近、新聞メディアに対する規制を強化していることと関係があり、当局による最近一連のイデオロギー引締策と“和諧(調和)社会”の目標は相反するものであるとしている。

英字新聞3月25日《南華早報(サウスチャイナモーニングポスト)》の報道によると、武漢発の全国紙《新週報》の職員は22日に解雇され、一部職員は給与を得られな かった。《南華早報》は、編集部の幹部から聞いた話を引用して次のように述べて  いる:新聞社の閉鎖は、湖北省の宣伝部門の指示によるもので、彼らはこの、率直な発言をする新聞を容認できなかった。また、《新週報》の出資単位であった“知音集団”も再び発行を続ける意欲がなくなっている。

《新週報》は昨年10月26日の創刊以来、影響力ある時事報道を行ってきた。その例として、“黒龍江省における官僚粛正の嵐”“河南省太平炭坑事故の直撃取材”

“南京師範大学女子学生 授業中断の上ダンスを強要された事件に関する調査”“腐敗官僚が破壊した蘇州官僚の清廉な風紀”“河南省黄県基金会の突然の破綻を契機に多数の自殺者”等が挙げられる。

この他、党政指導体制等の敏感な内容に触れた記事もあった。新鮮かつ優れた テーマ、大胆な言論によって、この新たな週報は、発行開始後まもなく名声を勝ち取った。そして、中国第一の週報となることを髣髴させるとともに、3年以内に《南方週末》を超え、中国で最も影響力があり、最も深みのある報道を行う週報になることをうたった。しかし、たった7期の発行で関係部門に休刊を命ぜられた。当時の報道によると、湖北省委の宣伝部は3期の休刊を求めたとあり、復刊の可能性はあった。しかし、 25日の《南華早報》によると、最近になって職員は解雇され、この寿命が最も短い新聞は幕を閉じた。

25日、記者がネット上に残されたオフィスの電話番号(呉という記者あて)に連絡したところ、電話に出たのは、《新週報》の出資単位である“知音集団”の人であった。彼は、《南華早報》の報道を否定はしなかったが、自分は新人であり、詳細は知らないと言い張った。

記者:新週報の方ですか?

知音集団:新週報の者は現在ここにはおりません。我々は知音集団の知音雑誌社 です。

記者:知音雑誌社は新週報の出資単位なのですか?

知音集団:そうです。

記者:あなたがたは出資していないと聞いていますが。

知音集団:その件については知りません。

記者:今日聞いた話にとると、職員の給与の支払が停止し、職員・・・

知音集団:その件については知りません。私はここに来たばかりですから。

そこで、記者は呉という記者の携帯に電話をした。

記者:あなたは呉彩平ですか?

新週報:はい!

新週報:私はあるニュースを聞きました。新週報の職員は解雇され、給与も支払われなかったと聞いています。そのとおりですか?

新週報:それは直接会社に聞いて下さい。

記者:さきほど会社の番号、ネット上にあった番号に電話したのですが、電話に出たのは知音雑誌の人でした。

記者:そのとおりです!我々の新聞はもともと知音集団が発行していたものです。

記者:しかし、あなたがたがネットに載せていたのはあなたがたの電話ではないのですか?

新週報:そのとおりです!

記者:新週報を再度出版しますか?出版の準備をしていますか?もしもし・・・

記者は何度も電話をしたが、相手の携帯は電源が切られていた。

湖北のオンライン作家杜導斌は次のようにコメントしている。

杜導斌:政府は意図があって抑圧しているのである。そうでなければ、他の理由があってのことである。また、その措置は、暗示的または明示的に行われる。言い換えれば、彼ら(新週報等)が一言を発すれば、直ちに大きな災いが降りかかるのである。

彼は《新週報》の運命と今のやりかたを次のように判断している。

杜導斌:これは凶多くして吉の少ないことだ。今回の寒流は、ネット規制を含めて一度にやってきた。

彼はまた、大学サイトの隔離措置に触れ、これは和諧社会の建設の目標に背いているとしている。

杜導斌:清華大学の学生は、多くが温和であるが、BBSが整理されたとき、清華大学の学生全部がデモを始め、矛盾対立が生じた。さらに公開でいくつかの文章を記し、不満を表明した。この事実は、調和に向けての力の発揮というわけではない。実際のところは、その調和を破壊されたことによるものである。

(以上は、RFAの録音を整理したものである)

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