元中国の新聞記者が語る特別インタビュー
中国共産党の海外における統一戦線とは
新華社の駐パリ特派員だった呉葆璋氏が本年3月、ロンドンで大紀元時報の特別インタビューに応じた。同氏は新聞報道関係者として四十数年間を務めたが、1989年、中国共産党が無実な人々を殺害したことに不満を抱き、辞職した。その後、フランス国際放送局中国部門の主任を引き受け、定年まで務めた。呉氏は自身の記者生活の中で、独裁と民主の二つの制度を経験している。呉氏は、中国共産党の海外における統一戦線とは、海外の多くの独立系メディアを、中共のプロパガンダのための代弁マシーンに変えることであると述べた。この点において、中国及び海外にいる多くの人々がその本質を見落としていると指摘した。
記者:中国共産党が海外のメディアに対して行う統一戦線とは、具体的にどういうことでしょうか?
呉氏:海外での統一戦線は、既に様々な形式で行われています。私が最も驚いたのは、一昨年、中国宣伝部のリーダーが、海外の各大手テレビ局、放送局、新聞社を対象に、宣伝業務を行う委員会を成立したことです。この委員会は、メディア企業で働く人々に対してあらゆる手段を使い、彼らの報道方針に口を出します。中国共産党が必要とするものを報道させ、必要でないものは報道させない、もしくは少なく報道するように要求してきます。このような事に尽力する委員会が存在することは、実に注意すべき点です。いかなる独立した海外メディアも、彼らのターゲットにされてしまいます。
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