中国政府、エイズ予防NGO活動家を不当逮捕・監禁

【大紀元日本6月18日】アメリカに本部を持つ人権擁護組織「人権観察」は6月15日、中共政府によるエイズNGO活動者たちへの妨害を直ちに停止するように要求した。

報告によると、中国河南省の地元の官員は90年代までに、営利の目的で血液を売買していたため、数万人の人々がエイズに感染したという。しかし、今日に至っても、血液売買の官員が逮捕され、あるいは法的な制裁を受けることはなく、その反対にHIV感染者を援助するエイズNGO活動者たちが逮捕され威嚇されるなど、活動が妨害されることがしばしば見受けられるという。

中共に何度も逮捕され、そして毎年数ヶ月間、河南省でエイズ予防の宣伝活動に参加してきたエイズNGO活動者の胡佳氏は、中国のエイズNGO活動の現状について、「各省の民間活動家たちが大きな圧力に直面しているのです。彼らはいつでも逮捕され、監禁される可能性がある上、エイズの薬品が配給されないことが、さらに彼らを苦しい境地に追いやったのです。彼らはただ請願することを通して、人権が侵害された情況の下で、国際社会からの援助を求めることしかできないのです」と述べた。

今日、中国のHIV感染者は84万人と中共当局は報告するが、実際の数字はこれに留まらないと専門家は見ている。2010年までに、緊急の措置を施さないと、中国のHIV感染者は1000万人を越える恐れがあると、国連は北京政府に警告している。

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。