【大紀元日本6月23日】二名のブラジル人医師と芸術愛好家が、ルネッサンス時期の芸術家ミケランジェロがバチカン市のシスティーナ礼拝堂の天井に描いた絵画の中に、人体解剖の暗号が隠されていると主張していることが、6月13日ロイター通信で報道された。
『アダムの創造』、『天地創造』など聖書の場面が描かれている世界で最も有名な宗教画の中には、人体解剖の知識が38枚の壁画のうちの34枚に織り込まれていると、ブラジルの外科医ジルソン・バレットと芸術愛好家のマルセロ・ド・オリービフが指摘した。
15年前にも、アメリカの医者フランク・マッシュベーガー氏が、『アダムの創造』の中の神とその周囲を囲む天使たちの画面が、まるで人間の脳の切断面のようだと指摘している。
一部の手がかりとなる壁画、例えば『アダムの創造』あるいは『イブの創造』を例に挙げると、描かれている枝の部分はまるで人間の気管支のようであり、側面からみた神の紫の衣も人間の肺のように見える。
また、『リビアの巫女』の絵を逆さまに見ると、巫女の衣と彼女の胴体の底の部分が、腕の骨のように見える。
では一体なぜ、ミケランジェロはシスティーナ礼拝堂の天井画に人体の器官を暗示したのだろうか?それについては未だに謎のままだが、ミケランジェロは他のルネッサンス期の芸術家たちと同様、人体の解剖および人物画に熱中していたことはよく知られている。芸術家が“物”を絵画の中に隠す例はめずらしくないのである。
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