天津村民が汚職官僚を殺害、官僚腐敗に苦しむ地域住民

【大紀元日本6月28日】6月中旬、天津市薊県の警察は、「一人っ子政策」に違反したことをめぐり村の婦人会主任と下倉鎮の役人2人、合わせて3人を殺害した疑いで、下倉鎮南魯庄村の村民・楊貴清容疑者を指名手配した。手配文には、指名手配の原因が書かれていなかった。地元住民らの情報によれば、殺害には、楊容疑者が「一人っ子政策」に違反したことにつけ込み、村役人が彼に不当に高額な罰金を要求したことや、容疑者が所有する農地を剥奪しようとしたことが背景にあったと思われる。容疑者は6月25日に警察に射殺されたという。

この事件に対し、多くの村民は、楊容疑者に同情的である。「極悪な官僚が大勢いるのだから、もっといっぱい殺さなければ、農民には生きる道が無い」と彼らは口をそろえて言う。大紀元は、警察当局が事件についてまったく情報を明らかにしないため、地元住民からこの事件に関する情報を聞き取りした。

南魯庄村から10キロ離れた隣村に住む女性は、「楊貴清さんの家は、第二子を授かったため、罰金2万元(日本円28万円に相当する)を要求され、村役人にはそれをきちんと支払った。しかしこの2万元は、受け取った役人に着服され、事実を知る幹部らも、知らない振りを装い、結局、再度罰金の支払いを要求された。それに加えて、本来もらえるべきはずの農地も、剥奪された。絶望した楊貴清さんは、怒りのあまり、3人の役人を殺してしまった」と証言。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。