チベット亡命政府、ダライ・ラマ14世が古希

【大紀元日本7月6日】チベットの精神的指導者、ダライ・ラマ14世法王は6日、70歳を迎え、世界各地で古希を祝う催しが開かれた。日本では、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所と在日チベット人、支援者らが1日からコンサートや、僧侶4人によるチベットの伝統芸術、砂曼荼羅(すなまんだら)制作など、10日間の祝賀行事を予定している。

1949年、中国の人民解放軍はチベットに侵攻して全国土を占領し始め、ついにはダライ・ラマ法王がインドへ逃れ、1959年3月に勃発したラサ蜂起が鎮圧されるに至った。ダライ・ラマ法王に続いて、約8万人ほどのチベット人が亡命し、インド、ネパール、ブータンに定住した。

中国の占領支配下にあるチベット本土では、宗教活動が著しく制約されており、仏教を本格的に学んだり修行できる環境ではない。そのため、現在でも毎年1000人以上の規模で、僧侶や尼僧、出家を目指す若者たちが、生命の危険を冒してまでヒマラヤを越え、インドの亡命チベット人社会へ殺到している。現在、難民の数は、亡命中に生まれた者を含めて合計13万人以上となっている。

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