中国の資本介入、台湾メディアが報道の自由を失い

【大紀元日本7月8日】台湾人作家で司会者としても有名な汪笨湖氏や、立法委員の王世堅氏、高雄市議員でラジオ司会者も務める鄭新助氏らは7月2日、ヒルトンホテル東京ベイにて共同講演会を開催した。講演会で王世堅氏は、「今年4月の国民党党首・連戦氏の中国訪問は、成すべき行動ではなく、台湾人民の感情をひどく傷つけた。CNNやNHKなどの世界の主要なメディアは、連戦氏の中国訪問に対して抗議した台湾の民衆が4月26日に殴打された事件を公正に報道したが、台湾メディアは事件を歪曲し、一方的に中国共産党を賛美するに止まった。台湾におけるマスコミの自由と公正さが失われている」と厳しく指摘した。

汪笨湖氏(大紀元)

汪笨湖氏は、台湾メディアの大半が経営問題を抱えており、その隙に中国資本が深く介入してきたと明かした。汪氏は新唐人テレビの取材に対し、「現在、全台湾のテレビ局は法輪功問題に触れる勇気がない。汪笨湖氏の「台湾心声」のみが、法輪功を報道していた。中国政府の方針により、法輪功の情報を報道するマスコミは、中国本土への立ち入りと取材を禁止されてしまうからだ」と無念そうに語った。

更に、現在中国資本が“台湾心声“まで浸透し、汪氏自身も法輪功情報を報道することが許されなくなった。

講演会の主催者・高本氏は、「現在台湾の九割のメディアは、中国資本に介入された。汪笨湖氏の「台湾心声」だけが、違う声を上げ続け、中国共産党に反対してきた。日本に在住している華僑たちは、我々の同胞を応援しなくてはならない」と意気込みを示した。

(東京=新唐人テレビ局・謝冠園)

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