中国大富豪の豪邸ブーム

 【大紀元日本7月17日】中国夕刊紙「北京晩報」によると、北京や上海、広州、深センなど各地の別荘地で、豪邸建設がブームになっているという。

 ある企業の総裁は「中国で、経済実力を形のあるものに表さなければ、社会には認めてもらえない」と語る。言葉どおり、いま中国の金持ちは、豪邸は富を示す最適な象徴だと、競って建設に着手している。

 南地区のある田舎町で、某大富豪は、北京の故宮(王朝時代の宮城)とまったく同じ建物の建設を計画しているという。中国民間旅行業界最大手企業の総裁・黄巧霊氏は、杭州郊外の数千ヘクタールの土地で、約1000万人民元(日本円1億4000万円)を費やし、アメリカのホワイトハウスと同じ外観の豪邸を建てた。庭園にある彫刻やワシントン記念碑まで真似した。また、広州の大金持ち_deng_建国氏は、自分の財力と品位を証明するために、約1億元人民元(日本円14億円)を投じ、広大な土地に、10数棟の豪邸を建てた。屋根は円形で、外観はもちろん、屋内外の家具や照明装備、地面、街灯、ブランコ、イスまで真っ白で、長年のアメリカホワイトハウス建設の夢をかなえた。

 分析によると、中国の大富豪らは、物質的な贅沢を追求する傾向があり、欧米の金持ちの多くはさらに心の癒しを求めているという、多くのアメリカ人は、豪邸にはつり合う文化情調が必要であり、富イコール品位ではないと認識しているようである。これは、生活価値観の違いの現れであろう。

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