中国:奴隷労働で作製された、有名イタリアブランドの人形

【大紀元日本8月10日】李迎さんは法輪功学習者であるということを理由に、2001年12月から2003年10月まで中国の労働教養所収容されていた。2003年11月末、彼女はオーストラリア政府とボランティアたちの助けにより、無事オーストラリアへ脱出した。

李迎さんの証言によると、彼女が収容されていた上海女子労働教養所・三大隊では、2002年6月から2003年5月までの間、有名なイタリアブランドの人形が手作業で作られていた。作製されたものの一部はイタリアへ輸出され、一部は更に加工するために他の地域へ送られたという。

作業にはノルマが課せられており、収容されている人々は少なくとも朝7時から夜9時まで、大多数の人は夜11時まで働かされたと李迎さんは証言している。

中国労働教養所から釈放された多くの人たちは、無理に課せられるノルマ、看守たちの暴行、環境が劣悪であることなど、その奴隷労働の実態を証言している。その背景には、低コストの労働力を確保したい外資系企業と、利潤を貪る労働教養所がタイアップしているという構図があり、それが更に、奴隷労働の犠牲者を増やす事に拍車をかけている。

李迎さんが作らされていた人形は、イタリアメーカーのホームページ、www.mydoll.itで見ることができる。

右側に座っているくまの人形のズボンの一部は、労働教養所で作成されたもの。

人形の頭に付いている花は、ずれないようにゴム紐できつく縛られており、作業者たちはそれを2回巻いて固定する。1日でもその作業をすると、親指と人差し指は赤く腫れ上がる。次の日も引き続き作業しなければならないため、指の皮膚はめくれ、血が滲み出てしまう。人形が身に付けているドレスの模様も、収容者たちが手作業で刺繍したもの。

収容されていた法輪功学習者たちは、1日に120個の人形を作製するノルマが課せられた。

関連記事
8940億ドルの2025会計年度国防予算を議会が今後数週間で審議する予定だ。ロバート・ピーターズ氏は、ロシアの戦術核兵器の優位性は「最も緊急の注意を要する」と述べた。
ロシアが最近行った戦術核兵器使用の威嚇を一見すると軽視されがちだが、「ウクライナ国外」の英軍施設への攻撃という状況は、あからさまな警戒とまではいかないまでも、注目を集めるものだ。
バイデン政権は、イスラエルへの一部の軍需品の納入を遅らせている。ロイド・オースティン米国防長官は5月8日、上院歳出委員会の公聴会で、イスラエルによるガザ南部ラファ包囲の可能性を考慮し、国防総省がイスラエルへの武器輸送計画を一部見直していると発言した。
世界中で、授業中の携帯電話使用を禁止する学校が増加している。
有名なボクシングプロモーターであるドン・キングは、2024年の大統領選挙でドナルド・トランプ前大統領を支持している。トランプ前大統領は、大統領選挙キャンペーンを頓挫させる恐れのある一連の裁判に直面している。5月8日、92歳のキング氏はあるイベントで、トランプ前大統領に何か言うことはないかと尋ねられた。