金融専門家: 鳥インフルエンザ 世界経済に強いダメージ
【大紀元日本8月22日】カナダのモントリオール銀行首席・経済研究員コーバ氏は、最近『鳥インフルエンザに関する投資者ガイド』を出版し、初めて鳥インフルエンザが世界経済に及ぼす影響の可能性を分析した。保健専門家の見解を引用し、アジア発祥の鳥インフルエンザが全世界で流行すると予見し、世界経済に強いダメージを与える恐れがあると警告した。
連合報21日の報道によると、ロシアで流行している鳥インフルエンザは、19日に広い地域で拡散したことが判明した。南部のカルムイキア共和国にまで野鳥と家禽の感染死が発見されたという。ロシア農業部の発表では、最初の発見地ノボシビルスクではすでに約7万羽の家禽を処分したという。
ヨーロッパ各国は、緊急対策に乗り出した。オランダはロシアの渡り鳥からの感染を防ぐために、約500万羽の鳥類を室内飼育するよう命じた。ドイツも同じ対策を検討しており、イギリスは来月から全国の獣医に鳥インフルエンザの応急マニアルを配布するという。
EU25か国は以前から大半のアジア国家からの家畜輸入を禁止していたが、今回の事で、ロシアとカザフスタンも輸入禁止リストに加わった。
カナダのモントリオール銀行首席・経済研究員コーバ氏は、『鳥インフルエンザに関する投資者ガイド』の中で、この伝染病の大流行は世界経済の大きな打撃になると警告した。まず航空産業や、旅行業、保険業が大きな経済損害を負い、工場は大規模な生産中止に追い込まれ、破産する企業も出てくるという。食生活が素食に移るため、食糧供給業も影響を受け、破壊規模は1930年代の経済危機に匹敵するという。これは金融専門家が初めて鳥インフルエンザが世界経済にもたらす影響の可能性について分析したものである。
分析の中では、以下の保健専門家の予見を引用している。「鳥インフルエンザ大流行の発端はアジアで、世界各地に拡散する。死亡人数は5千万人を超え、数十億人が感染する恐れがある。これ以外に数十億人が感染を恐れて外出を拒み、無断欠勤する人が激増するだろう。」