胡耀邦元党総書記 初の記念式典、その真意は?

【大紀元日本9月12日】11日20日人民大会堂で、1989年4月に死去した胡耀邦元党総書記生誕90周年記念式典が中国共産党主催で行われることが明らかになった。これは胡耀邦氏が死去して以来、共産党が初めて開く記念活動である。ロイター通信が伝えた。

改革路線を推し進めてきた胡耀邦氏の死を偲ぶ集会は、1989年6月の「天安門事件」に発展した。それ以来、中国の国営マスコミではその名はほとんど言及されなくなった。しかし、なぜこの時期に、政治改革のシンボルとも言える胡耀邦氏を記念することになったのだろうか。共産党の真意は一体どこにあるのだろうか。

ある関係者の話によると、胡錦濤中国国家主席は、胡耀邦氏の名を借りて、その政治的資産を受け継ごうとしているという。

また、中国問題の専門家によると、中共はかつてない危機に晒されている可能性があるという。現在中国大陸で中共脱退者が続出し、すでに400万人を超えた。中共の統治を維持するために、「天安門事件」の名誉を回復し、離れた民心を取り戻す可能性があり、この時期に行われる胡耀邦氏の記念活動はその前触れであるかもしれないという。

(記者・王珍)
関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]