胡主席、軍の共産党離れに危機感

【大紀元日本9月20日】香港にある中国政情雑誌「争鳴」9月号記者羅氷の報道によると、胡錦濤中国国家主席は、軍の指導部が党に服従しないことに危機感を募らせ、軍に対する「絶対的な指導力」を強化するために、8月に20日間で五つもの指令を出したという。

中国人民解放軍の建軍記念日に当たる8月1日、中央軍事委員会主催の座談会で、古参将軍らから軍隊の質の低下を懸念する声が相次ぎ、「このままでは、将来戦争で戦えるかどうか問題だ」と強い危機感を示した。

さらに、胡主席は、中央軍事委員会の元指導者らから軍に対する視察報告を受け、「軍は変質している。早いうちに手を打たなければ、歴史的な過ちを犯してしまう」と問題の深刻さを受け止めた上で、「軍はすでに、党の軍に対する管理方針から外れ、党による絶対的な指導権を捨て去ろうとしている。党の軍に対する指導を強化することが今後の大きな課題である」として、軍の党離れに対して何らかの対策を講じる構えである。

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