南アジア地震 パキスタン政府:死者1000人超

【大紀元日本10月9日】インドパキスタン北部の国境付近で、8日午前8時50分(日本時間同日午後0時50分)ごろ、マグニチュード(M)7・6の大地震が発生、パキスタン、インド、アフガニスタン各地の被災情況が伝えられた。パキスタン政府は8日夕、同国内だけで死者は1000人を超えるとの見通しを明らかにした。インドでは現在少なくとも170人が死亡、アフガニスタンでは乳児2人が死者に含まれているという。現在、被災地での救援が引き続き行われており、死傷者数は今後さらに増える可能性がある。

米地質調査所によると、震源地はカシミール地方で、パキスタンの首都イスラマバードの北北東95キロ。震源の深さは約10キロ。余震は、M5・0を超えるものだけで5回発生した。AFP通信によると、パキスタン気象部の責任者によると、当該地区において百年以来の大地震だという。

パキスタンの警察当局は、地震の死者は500人、負傷者は1700人に上ると発表した。しかし、軍部のスルタン報道担当官によると、被害は深刻で、死者は最終的に数千人を超えると見通しており、震源地のカシミール地方はさらに甚大だという。

外務省は、パキスタンで日本人2人が死亡したと発表した。死亡した日本人は、国際協力機構(JICA)専門家の楢原覚さん(36)と息子の輝ちゃん(2つ)。妻の博美さん(34)も負傷し、市内の病院に運ばれた。JICAによると、パキスタンには青年海外協力隊員や技術指導の専門家、職員など約80人を派遣している。家族を含めた約120人のうち、同日夜までに9割の無事を確認したという。

小泉純一郎首相は8日、パキスタンとインドに対し、お見舞いのメッセージを送り、国際緊急援助隊を派遣する方針を明らかにした。同隊は9日に成田空港を出発し、現地に向かう。政府は医療チームの派遣も検討している。

祈りを捧げる女性(AFP)

がれきの下で必死の救出活動(AFP)

がれきの下で必死の救出活動(AFP)

崩壊した建物(AFP)

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