ロシアの鳥インフルエンザ再発で、ドイツ緊急対策

【大紀元日本10月20日】ロシア農業部は19日、モスクワ南部近郊で鳥インフルエンザが確認されたと公表した。それを受け、ドイツ政府は、全国範囲で家禽類の放し飼い禁止を打ち出し、「今週22日から籠での室内飼育を義務付ける、違反者には最高2万5千ユーロの罰金を課する」と宣言した。中央社が伝えた。

ロシア政府の公表によると、今回の感染は今夏にシベリアで発生した大規模鳥インフルエンザ感染と同様、いずれもH5N1ウイルスによるものと確認され、渡り鳥により運ばれたとされ、感染拡大を防ぐために、すでにあわせて数十万羽の家禽類を処分したという。

ドイツ連邦消費者保護・食料農業省大臣は、「ドイツではまだ感染が確認されていないだが、ロシアとは渡り鳥の生息関係があるため、ウイルスが持ち込まれる可能性はある、そのためすべての家禽類の屋外飼育の禁止を打ち出した」と説明し、また専門家らの意見を引用し、「ロシアでは危険なH5N1ウイルスがウラル山脈を越え、欧州区域に蔓延したため、ドイツは鳥インフルエンザに巻き込まれるリスクが非常に高くなった」と述べた。

今回の緊急命令は史上初であり、12月の渡り鳥移動シーズンが終了するまで執行される見通し、連邦政府は関連法令の制定を始めている。

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