鳥ウイルス国際的権威・管軼氏:鳥インフルエンザはすでに中国に根を下ろした

【大紀元日本11月30日】鳥インフルエンザの世界大流行の懸念が強まる中、この分野において国際的権威である香港大学の新発伝染病国家研究室主任・管軼副教授=米国「タイム」誌で「鳥インフルエンザ・ハンター」と賞賛され、人類を救った世界英雄18人の1人に選ばれた、詳細は11月3日に報道=は、「鳥インフルエンザはすでに中国で深く根を下ろしているため、新しい感染が続発すれば、香港も難から逃れない」と直言した。中央社が伝えた。

管軼氏は「世界各地で発生する渡り鳥が伝播源と見られる鳥インフルエンザと異なり、中国での発生は渡り鳥に運ばれたのではなく、もとを探れば、鳥インフルエンザはすでに中国で深く根を下ろしている。即ち中国自体が鳥インフルエンザ発生源である」と指摘した。

香港紙「星島日報」は管軼氏の談話を引用した。それによると、同氏は「鳥インフルエンザウイルスが生存繁殖しやすい環境は15度以下の気温と高い湿度であるため、冬シーズンに伝染情況はさらに悪化し、中国すべての地域で爆発的に流行する」とみており、ベトナムや、タイ、インドネシアなど、伝染病が頻発する国は湿度が高いため、感染も続発するであろうと分析した。

中国当局が公表した鳥インフルエンザの感染人数が低すぎるのではないかと疑問視する声に、管軼氏は、確かに実際の感染者数は中国当局の発表より「やや多い」であろう、偵察するのは困難だが、そのうち中国当局は「徐々に真相を語りだすだろう」との見方を示した。

管軼氏は、鳥インフルエンザの感染拡大は中国政府による予防と撲滅体制が不十分であるためであるとし、いわば「3割は天災だが、7割は人災」と指摘。また、香港特別行政区政府が中国当局におもねり、家禽類が市場に出る前に一括処分したり、生きている家禽類の市場販売を中止したりするなどの予防体制を始動しないことに苛立ちを見せている。

一方、同氏は香港政府の伝染病監察体制には称賛の意を示し、香港でいまだに鳥インフルエンザが発生していないのは、同政府による努力でもあると認め、香港市民に冷静な対応を呼びかけた。

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