中国の民主派ジャーナリスト、劉賓雁氏80歳で逝去

【大紀元日本12月8日】中共支配体制の矛盾に鋭く迫る取材で有名な中国人ジャーナリスト、劉賓雁氏が、亡命先の米国ニュージャージー州の病院で5日未明、結腸癌のため死去した。80歳だった。

同氏が入院加療中であった病院には3日、見舞い客が多く訪れ、5日深夜には娘に付き添われる中、息を引き取ったという。葬儀は10日に執り行われる。

劉氏は1925年、中国東北部の吉林省長春市に出生、マルキストとして成長したが、官僚の腐敗体質を批判したために’50年代には「反体制知識分子」として非難され、強制労働収容所に8年間収容された経歴もあった。同氏は中国青年報や共産党機関紙・人民日報の記者などを務め、共産官僚の腐敗を取材して辛辣に批評し、「ブルジョア自由化の代表的な人物」として批判され、1987年に共産党から除籍された。天安門事件のあった1989年の1年前に渡米。米国から政府の対応を厳しく批判し、米国に亡命した。その後も中国の民主化運動を支援する発言をし続けた。重病を患った後、帰国を希望したが、当局に拒否された。

劉氏は「中国の良心」とも呼ばれ、「劉賓雁ルポ作品集」や自伝などが日本語に翻訳されている。

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