オーストラリアのピーター・ダットン国防相は22日、宇宙司令部の設立を発表し、「強硬で好戦的な中露両国」に対抗できる宇宙軍事能力が必要だと述べた。
ダットン国防相は、キャンベラで開催された航空宇宙会議で明らかにした。「21世紀には、宇宙は間違いなく軍事的により重要な意味を持つ領域になる」とし、中国とロシアの脅威を抑止できる「ハードパワー」が必要だと強調した。
同国防相は、中国の急速な軍事発展はインド太平洋地域とそれ以外の国々に脅威を与えていると指摘し、「だからこそ、国を守り侵略を抑止するために、ハードパワーを高め続ける必要がある」と述べた。
また、中国やロシアなどの国が時速6000キロメートル以上の極超音速ミサイルを開発したことに触れ、中露を含む一部の国が「宇宙を他の国と共有するのではなく、自国の領土にしようとしている」と警戒感を示した。
オーストラリア宇宙司令部は宇宙局、国防総省、請負業者の3方面が共同で運営するという。
同国防相は、将来的には米国を模倣して小規模な宇宙軍を設立する可能性があると示唆した。
(翻訳編集・叶子静)
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