イラン女子選手1人が帰国へ転じ所在判明 豪州が庇護の6人を緊急移動

2026/03/12 更新: 2026/03/12

試合前の国歌斉唱を拒否したイラン女子サッカー選手のうち7人がオーストラリアで庇護を認められた。しかし、そのうち1人が亡命を撤回し、滞在先をイラン大使館に伝えた。オーストラリア当局は残る6人を緊急移動させた。

オーストラリアのトニー・バーク内務相は3月11日、庇護を受けていた女子選手の1人が、すでに出国したチームメートと相談した後に帰国の意思を示したと発表した。「彼女のチームメイトやコーチは、イラン大使館に連絡して迎えに来てもらうよう助言した」と述べた。その結果、イラン大使館は全員の居場所を把握することになった。バーク氏は直ちに選手を安全な場所へ移動させるよう指示した。

同氏によると、残る6人のイラン人選手は現在、安全な場所に移り、オーストラリア警察の保護を受けている。

バーク氏はまた、オーストラリアでは人々が考えを変えることも、自由に移動することも認めているとしたうえで、「私たちは彼女の決断を尊重する」と述べた。

先週、オーストラリアで試合に出場していたイラン女子サッカー代表の選手たちは、試合会場で国歌斉唱を拒否したことで、イラン国営メディアから「戦時の裏切り者」「厳しく処罰されるべきだ」と批判された。しかし10日夜になると、イラン外務省は態度を変え、選手たちに帰国を呼びかけ、「心配はいらない。イランは両手を広げてあなたたちを迎える」と表明した。

庇護を認められた7人の女子選手を除き、他の選手たちは10日にすでにオーストラリアを離れた。インターネット上で拡散された動画では、多くの選手が強制的に連れ出された様子が確認され、一部はバスに引きずリ込まれた。オーストラリア警察がバスを止めて選手を救出しようとしたイラン系住民を退去させた。

また、一部の女子選手は、自分が現地に残れば、イラン当局が国内にいる家族に報復するのではないかと懸念していたとの報道もある。

関連特集: 国際