中国広東省:北江流域、有毒カドミウムで重度汚染

【大紀元日本12月22日】中国広東省政府が20日に明らかにしたところによると、同省内の北江流域に、精錬工場から有害物質である重金属カドミウムが大量に排出され、下流の韶関市、清遠市、英徳市などの住民約100万人の飲料水が汚染の危機にさらされ、一部地域では一時給水を中止したという。現地政府は上流のダムの水を大量に放出する方法で、汚染物を希釈するなどの対策を考えているという。

中国国内のメディアによると、15日広東省の環境保護部門が北江の水を検査した結果、カドミウム濃度が基準の10倍になっていることが判明したという。その後の調べで、カドミウムの流出源は株式上場する金属メーカーで国有企業の深セン市中金嶺南有色金属(広東省)の子会社・インジウム生産工場であることを突き止めた。しかし同企業の関係者はメディアに対し、「12日の設備修理中にカドミウムを含む一部の廃棄物が北江に流されただけであり、偶発的な事故に過ぎない」とし、現地域で数多くの同業者が操業し、最終責任は自社であるとはまだ判断しかねないと発言している。

重金属であるカドミウムは、毒性が非常に強く、摂取すると人間の肝臓や、腎臓、骨組織などの疾病を引き起こしてしまう。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。