上海・日本領事館:男性領事が自殺、中共に情報提供を強要され

【大紀元日本12月28日】上海・日本総領事館で昨年5月、男性領事(40代)が自殺していたことが週刊「文春」の報道で明らかになった。遺書には中国側に外交機密などの情報を提供するよう脅迫され、国を裏切りたくないため、自ら命を絶つとの内容が記されていたという。

同領事は総領事館と外務省の間に交わされる公電の電信技術の担当者であり、自殺前に数通の手紙を書き残し、総領事に宛てる遺書の中に、ある中国人男性から自分の異性関係に問題があると指摘され、この弱みを握られ、日本の外交機密などの情報を提供するよう強要されたが、国を裏切ることができないと記していたという。同領事は国家機密を漏洩しなかったと日本政府は判断した。

強要された情報内容に、総領事館の館員全員のリストや、外交機密などの書類を上海から日本に郵送する飛行機の便名などが含まれているという。脅迫した中国人男性は中国情報機関の関係者である可能性が高い。

安倍官房長官は27日午前中の記者会見で、男性館員の死亡が事実であるとコメントし、脅迫などの不正事実が確認された場合には、中国への抗議を含め、適切な対応を講じると述べた。

北京側は同日、外交部の定例記者会見でスポークマンの秦剛氏が報道陣の質問に、日本の報道は「でたらめ」であると答えた。

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。