中国黒龍江省:患者の臓器をこっそり切除、移植のためか

【大紀元日本1月2日】ある男性は1999年、中国黒龍江省巴彦県内の病院でそけいヘルニアの手術を受けた際、何の説明も受けずに重要生殖器官が切除され、ほかの人に移植された事件が起きた。さらに切開された腹部は完全に縫合せず、術後身体障害が残り、完全に労働能力を失った。その後は病院を相手取り、訴訟を起したが、病院側はカルテを改ざんし、責任を認めようとせず、裁判所もまったく取り合ってくれない状況である。

この男性は1999年10月20日黒龍江省巴彦県の病院でそけいヘルニア手術を受けた。その際、執刀医は彼の前立腺や、精嚢、副睾丸などの男性生殖器官の重要部分を切除し、ほかの人に移植した。患者への事前説明は一切なかったという。

通常、そけいヘルニアの手術は、腹部の肉組織の3つの層を全部切開して行い、最後に再び3層を全部縫い合わせて手術を終了する。しかし執刀医は、内側の2つの層をまったく縫合せずに、表面だけを縫い合わせた。そのため、現在この男性の小腸は精嚢部分に落ち、腰痛、股関節麻痺などの後遺症に苦しみ、労働能力を完全に喪失した。

1999年から2000年にかけて、男性は病院側と交渉し続けたが、病院側は15万元(日本円で約210万円)を支払うとの一点張りで、これ以上の責任を認めようとしなかった。病院側はさらにカルテを偽造したと見られ、県の衛生局はこれを根拠に医療事故ではないとの結論を下した。裁判所も実情調査を拒み、告訴を真剣に処理しようとしない。現在この患者は北京で直訴することを試みている。

(記者・李真)
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