中国銀行支店長、76億円を横領、内外結託で

【大紀元日本3月9日】「財経」誌の最新号によると、中国銀行黒龍江省支部・双鴨山四馬路支店(以下、四馬路中銀)の前支店長・胡偉東等が、地元の個人企業と結託し、2年間で同銀行より96枚の為替手形を発行し、合計9億1460万元(約76億8000万円)を支出した。現在、未だに4億3250万元(約36億3000万円)の資金が流出したまま、未返済であるという。

今回の事件は2005年、中国銀行ハルピン河松街支店長・高山氏が、10数億元を横領した事件に次ぐ悪質犯罪事件である。

2006年2月7日、中国建設銀行(国有四大銀行の一つ)のある支店は、期限になった5枚(合計金額が4890万元/約4億1000万円)の為替手形の支払いを四馬路中銀に求めた際、同銀行に該当する手形の記録が見つからなかったため、事件が発覚された。

「財経」誌によると、この5枚の為替手形は四馬路中銀の胡容疑者が、盗用した手形の中の一部に過ぎず、これをきっかけに、横領事件が明るみに出たという。

調査によると、2003年3月より、胡容疑者および副支店長らはある個人企業と結託し、同銀行より為替手形を96枚盗用したという。

この5枚の手形の他に、合計金額が3億2500万元(約27億3000万円)の34枚の手形は、山東省の建設銀行および農業銀行で現金化され、その内の一部金額は先物取引に投資され、巨額な損失を出したという。残された手形の行方および現金化の有無については不明。

事件発生後、胡容疑者5人は全員逮捕されたという。2月25日、事件に関わったとされる個人企業の経営者も逮捕された。

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