谷垣財務相、中国側に人民元為替相場の柔軟性を提言

【大紀元日本3月27日】谷垣禎一・財務相は25日、「日中財務対話」の中で、中国側に人民元為替相場の更なる柔軟性を提言した。谷垣財務相が率いる日本代表団は、北京の金人慶・中国財務部長と財政部官僚を訪問、終日会談した後、日本メディアの記者会見で、「昨年の改革は歓迎するが、人民元相場をより柔軟にするよう提言した。これは中国の国益にもかなう」と発言した。

欧米社会の圧力により、中国は昨年7月、人民元の対米ドル相場を2・1%切り上げ、11年間固守してきた8・28人民元対1米ドルの固定相場制を廃止。それ以来、人民元の対米ドル相場は3%切り上げられたが、国際社会はまだ不十分であるとし、中国を貨幣相場操縦国とみなし、不公平な貿易優勢を保守していると追求している。谷垣財務相は、「人民元レートが切り上げられたことは歓迎すべきことだが、日常の変動幅はまだ制限されている」と述べた。今回の会談では、昨年6月に天津で開かれた日中財務相個別会談の合意が実現したかたちとなった。

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