国連人権委員会:臓器摘出事件を全力で調査を開始
【大紀元日本4月2日】国連人権委員会の拷問に関する特別調査官のマンフレッド・ノーワック氏は30日、ジュネーブで開かれた記者会見で、中国遼寧省瀋陽市蘇家屯の「秘密収容所」で、まだ生きている法輪功学習者が、売買目的で臓器を摘出されている事件について、現在、全力を挙げて調査を行なっていることを明かした。充分な証拠でこのことを証明できれば、中共政府に対して、正式に対応を求める考えを示した。中央社が伝えた。
法輪功関係者によると、瀋陽市蘇家屯にある血栓中西医院は2001年より、秘密裏に6000人の法輪功学習者を監禁し、彼らは生きたまま、腎臓、肝臓、目の角膜等の臓器が摘出され、売買されているという。
ノーワック調査官は、中国では、政府の地方職員が拷問を濫用しても処罰されず、囚人を自白させることを目的とする中国の司法制度を批判し、司法が独立していないことが拷問をなくすことの最大の障害であると指摘した。同調査官は、虐待および拷問の主な原因は旧い体制の問題であるとし、公安職員は受刑者に対して自白を強いるよう圧力をかけられていると分析した。
また中国では中央政府が制度改革を進めようとしても地方政府関係者に阻まれてしまうことも指摘している。
関連記事
ドキュメンタリー映画『国家の臓器』が東京で初上映。中国の臓器摘出問題を6年取材した作品に、識者らが支持を表明。
中国共産党による強制的な臓器摘出の実態が明らかに。世界各国が規制強化を進め、国際社会の関心が高まっています。
エポック・タイムズの記者が、精神的信条を理由に投獄された人々から臓器を摘出するという共産主義中国の慣行を暴露した功績により、4月に表彰される
米議会が「法輪功保護法案」を再提出。中国共産党の臓器強制摘出を非難し、中国での臓器移植に関与しないことや責任者への制裁を規定している。成立すれば中共への強力な抑止力となる見込みだ。
臓器狩りの実態を暴露するドキュメンタリー映画『国家の臓器(国有器官)』が国際的な賞を多数受賞。中国共産党(以下、中共)による生体臓器摘出問題への関心が再び高まっている。