9000億ドルに迫る中国の不良債権額 外貨準備高を超える

英国「フィナンシャルタイムズ」の報道によると、中国の実際の不良債権額は9000億ドルに達しており、これは政府の統計を上回るだけでなく、中国の外貨準備高8750億ドルを上回っているという。2002年における中国の不良債権額は約4800億ドルであったが、この3年余りで2倍近く増加していることになる。

報道は、著名な会計事務所「アーネスト&ヤング」Ernest&Youngによる2004年度世界不良債権調査を引用しており、中国工商銀行、中国建設銀行、中国銀行、中国農業銀行を含む中国4大国有銀行の不良債権は、合計で3580億ドルに達し、政府の統計のほぼ2倍となっていると述べている。

報道によると、不良債権の増加をもたらした原因として、情報公開の透明度が増したこと、貸出しの急速な増加による一連の問題、4大国有銀行以外の金融機関の不良債権が増加を続けていることが挙げられている。

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