米国VOA:中国農民の不満、中共政権崩壊につながる可能性
【大紀元日本5月11日】土地収用などの問題で不満が高まる中国農民について、米国VOAはこのほど、そうした不満は、中国共産党(中共)政権の崩壊につながる可能性が高く、中共は最もこの現実問題を恐れていると報道した。米国の法律学者で、中国法律問題の研究者コーエン氏も、「多くの中国人は、法律で自らの権益を守ることに絶望し、政府に対する不満が蓄積されてきた、この現実は一連の不安定要素の根源である」と分析した。
温家宝首相は3月に開かれた全国人民代表会議の閉会式で、法律改善への取り組みを強調し、官僚腐敗や、土地の強制収用、農民の貧困問題およびその他の不安定要素を挙げ、政府による問題解決が必要と述べたが、具体的な進展はない。
また、中国各地ではほぼ毎日、地方政府が農地を強制売却し、農民の生存の源である土地が強奪される事件が報じられている。一方、炭鉱業においては、安全な採掘環境が確保されていないため、炭鉱労働者が操業中に死亡する事故もほぼ毎日発生しており、炭鉱主は地方官僚と癒着し、結果、安全基準を満たしていない炭鉱の操業が許可されているのが現状。中共政権は経済成長を追求するあまりに、深刻な工業汚染の問題を無視し続け、国民の生活環境が著しく破壊されている。
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