イラク特別法廷検察当局、フセイン被告らに死刑求刑

【大紀元日本6月20日】イラクの特別法廷で起訴されているサダム・フセイン被告の、8ヶ月に及ぶ審理が終わりを迎えようとしている。バグダッド特別法廷の検察当局は19日、フセイン被告(元イラク大統領)、バルザン・イブラヒム被告(元イラク国連大使)及びラマダン被告(元副大統領)に死刑を求刑した。

BBCによると、検察側が公判中、集中して追及されたのは、フセイン被告とバース党が、80年代において、イラクのドジャイル村で起きた大統領暗殺未遂事件の犯人としてシーア派住民148人を電気ショック等の拷問によって虐殺した容疑。

被告全てが「集団大量殺戮」を否認したが、裁判官の有罪判決で、被告らは絞首刑になる可能性が高いとみられる。検察側は最終陳述で死刑を求刑し、「地球上に腐敗を拡散、老若男女を問わない弾圧は言語道断」と読み上げた。

7月10日は弁護団が最終的な弁護陳述をし、裁判官5人が検察側の陳述と合わせ判決を下す予定。19日の法廷では、フセイン被告の異母弟ティカリティ氏が、被告席から裁判官に罵声を浴びせたため、法廷内は一時騒然となった。

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