韓国学者「正体漢字は芸術そのもの」

【大紀元日本7月1日】中国語の学習が世界的なブームになっている。しかし、中国大陸で使用されている簡体字(簡略化された漢字)の広がりによって、本来の正体漢字が次第に途絶えてしまうのではないかとの懸念が、台湾で起きている。

5月1日、台湾で開かれた新書『韓国の心・台湾の情』の発表会で、韓国の著名学者・金容沃(Kim, Yong-Ok)氏が、「正体漢字は、それ自身が一種の芸術であり、それを強制的に簡体字にするのは愚かな行為だ。大陸では少なくとも『正簡併用』案を取るべきだ」と語った。

台湾中央放送によると、金容沃氏が語った内容は次の通り。「『ビデオアート』の創始者で、世界レベルのアーティスト・白南準(Baik, Nam-Joon)氏は、韓国の新聞社に投稿する時、必ず大量の漢字を使う。もし新聞社から漢字を韓国字に直すように言われたら、投稿を撤回してもいいという。白南準氏から見れば、世界の中で漢字ほどすばらしい『ビデオアート』はないという。人類史上においても、漢字ほど偉大な創造はない。エジプトの象形文字が、効率の面で現代生活の要求に応えられないのに対して、漢字はあらゆる時代に適応し、今日のような電子時代にも存続しうる。このようなすばらしい『ビデオアート』を簡体字に変えるのは、いかにも愚かな行為だ」。

▶ 続きを読む
関連記事
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
髪は見た目以上に多くを語ります。ストレスや栄養状態、環境曝露まで記録する“健康の履歴書”としての可能性と限界を、最新研究と専門家の視点から読み解く注目記事です。
「少量なら大丈夫」は本当?240万人を分析した最新研究が、わずかな飲酒でも認知症リスクが高まる可能性を示唆。脳の健康とお酒の付き合い方を見直すきっかけになる一記事です。
「忙しい=充実」と思っていませんか。最新の研究と実体験から、過度な忙しさが心身や人間関係に及ぼす見えない代償を解説。立ち止まることの本当の価値を考えさせられる一編です。
透析は命を救う治療だが、腎臓が本来持つ「回復力」を見えにくくしてしまうこともある。必要な時だけ透析を行う新たな治療法で、回復率が高まったという研究と、透析を離脱できた女性の実体験。