香港元政務官、現行政長官に民主的普選の実施を催促
【大紀元日本7月19日】香港特別行政区の元政務官陳方安生(アンソン・チャン)氏は17日、曾蔭権行政長官が前日にシンガポール訪問中、現在は一部しか実施されていない普通選挙の全面導入の時期について「2012年以後で実施が可能」という発言を歓迎する意向を示し、曾行政長官に対し、早速普通選挙を実施するためのタイムスケジュールを作成するよう促した。陳方氏の発言に、曾長官は同日、訪問先のシンガポールで、現時点で最重要な課題はタイムスケジュールの提示ではなく、各方面が受け入れてくれる方案を作ることが最優先だと返答した。香港市民はこの四年間、毎年香港帰還記念日の7月1日に、数万人のデモ集会を開き、香港での民主的普通選挙の実現を訴え、行政長官の選挙を出来るだけ早く住民が直接投票するよう求めてきた。
曽蔭権行政長官は15日、訪問先のシンガポールで、普通選挙の全面導入の時期について、2012年以後なら可能だと述べた。ただ、実現には中央政府との合意形成が課題になるとの認識を表明、大前提は中共政権の同意や、香港立法会議員の三分の二以上の賛成、行政長官の同意であると示した。曽長官が普通選挙の全面導入の目標時期について言及するのは初めてであり、同発言は、陳方安生元政務官が「普選がない香港は民主的な社会とはいえない」と政府の対応を批判したことへの反論で飛び出した。
その発言を受け、陳方氏は、2012年に普通選挙を実施するのは、現実的な考えであると述べ、この問題は、重要且つ複雑な課題であるため、綿密な計画が必要だと指摘、香港政府に対し、実現のためのタイムスケジュールの提示や、香港市民は行政長官と立法会の60人の議員を直接に投票し、選挙できる時期を開示するよう求めた。
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。