高智晟弁護士、自宅前で警察から暴行受ける

【大紀元日本7月31日】7月30日午後10時、北京の人権弁護士・高智晟氏は、自宅前で同氏を監視している警察車両のエンジン騒音について付近住民の苦情を伝え抗議したが、その場にいた3人の警察に殴られ、肘のあたりを出血した模様。高氏は現在、小関派出所に勾留されているという。高弁護士はこれまで、中国共産党(中共)政権の指導者に、法輪功への集団迫害の違法性を訴え、迫害の中止を要請する公開状を提出、さらに本年2月には、同業弁護士らと共に民主活動のため中共の迫害に抗議する趣旨のハンストリレーをスタートしたが、自らの法律事務所が強制封鎖された上、当局から圧力、脅迫、尾行、連行、交通事故など、あらゆる妨害が繰り返されているという。

30日午後9時、高氏一家の就寝時間になっても、自宅前で監視している警察車両がエンジンをアイドリングしていたため、騒音となり近所迷惑になった。高弁護士は、警察との最初の交渉では、午後10時になったら、エンジンを切るとの約束を取り付けたが、約束の時間が過ぎても、エンジンの騒音が止まなかったため、高弁護士は警察に通報した。

高氏は通報を受けた警察が現れる頃に自宅前へ出たという。高氏の妻は、暫くして様子を見に行ったところ、高氏は3人の私服警察に殴られて地面に押さえ付けられていたという。さらに、高氏に馬乗りになった警察は大きなレンガを持ち上げ、高氏の頭を目掛けてたたきつけようとした。高氏の妻は、自ら体当たりして警察の暴行を止めさせたという。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の夜空でドローンが「謎の霧」を散布。十数省で相次ぎ報告され、焦げた臭いに住民が騒然。当局は沈黙したまま…何が起きているのか。
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
小野田紀美科学技術相は5日の記者会見で、南鳥島沖で進められる国産レアアース採掘に向けた深海試験について、「我が国の経済安全保障上、極めて重要な取り組みだ」と述べ、研究開発への期待を示した。
中共外交部の報道官が数日間にわたり、サンフランシスコ平和条約(1951年)の合法性を否定し、国際法上の効力を持つのはカイロ宣言とポツダム宣言であると強調したことが、国際社会や法学界で議論を呼んでいる。日中間で「台湾有事」をめぐる外交的緊張が高まるなか、事態は新たな局面に入った
中国河南省で転落事故後に死亡した14歳少年の臓器提供を巡り、母親が「手はまだ温かかった」と疑念を示した。死亡判定や手続きの透明性にネット上で関心が高まり、事例は国内で波紋を広げている。