中国の民主化促進に意欲を見せる欧米各国
【大紀元日本8月1日】米大統領やドイツ首相、欧州議会副主席などの欧米国家の重要人物がこのほど、中国の民間人と相次いで会見し、中国の民主化を促進する意欲を見せている。欧米国家は何十年の模索で大きな代価を払って、ようやく中国共産党に対し実務的な態度、即ち、中共の邪悪な本質を暴露し、中共の迫害を長期的に受けている人権と民主活動家及び一般民衆を助けようとする政策を採り入れようとしているようだ。漸くやってきたこの日だが、欧米民主国家のこの歴史的な認識と進歩を賞賛すべきであることには変わりない。
中共が政権を打ち立てた50~60年代、欧米民主陣営は旧ソ連の共産党に一辺倒した中共に対し封鎖対策で対応していた。さらに共産国家が共産制度を拡張するため韓国戦争とベトナム戦争に端を発したことで、欧米民主陣営は中共と衝突し対立の立場となった。フルシチョフ氏が政権を握った当時、旧ソ連がスターリン氏の極段的な遣り方を捨て始め、欧米各国と協調して平和的に共存しようとしたため、中共は欧米と決裂し、旧ソ連と距離を保つようになった。その後、欧米の主な国家は自ら相次いで中共と国交を樹立したが、実質的な付き合いがなく、互いの貿易交流にも限りがあった。
_deng_小平氏が経済改革し、日日遅れていた中国経済を救おうとした。そのため、国際交流が段々増えつつ、欧米も多くの中国留学生と出国人員を受入れた。当時、欧米の貿易、政治人物が中国を訪問した。その目的は中国の具体的な政策に積極的に参与するのではなく、大陸経済発展の将来を見据えることにあった。1989年の天安門事件に平和に陳情していた学生と一般民衆に対し中共が軍隊を派遣し発砲殺害で弾圧したことは、中共に期待を寄せた欧米にショックを与えた。現代通信が発達しているため、中共軍隊が戦車と機関銃で素手な国民を弾圧した場面は全世界に発信され、既に民主的な規則に慣れた欧米人にとっては想像さえできない残虐なことであった。世界各国が共産党の銃砲の運用からその本質に対し認識を深め、次々と中共政権に貿易と諸方面から制裁を与えた。