中国臓器狩り:豪州政府、独立調査の受け入れを中国政府に要求
【大紀元日本8月21日】欧州議会副議長エドワード・スコット氏と前カナダ国会議員デービッド・キルガー氏は15日にキャンベラに到着し、シドニーを含む3日間の訪問で、法輪功学習者の臓器狩り独立調査についての講演を通し、豪州議会の与党および野党の議員たらは、調査を進める方向で共通認識を得て、豪州政府は中国政府に独立調査団の受け入れを要求した。この動きに対して中国側の妨害工作も行われ、両氏のメルボルン訪問前に、駐メルボルン中共領事館・梁梳根領事は、ビクトリア州の議員たちに対して両氏の講演会に参加しないよう働きかけがあったという。
豪州大手新聞「ザ・オーストラリア」紙の報道によると、中共領事の梁氏はビクトリア州の殆どの議員たちに書簡を送り、スコット氏とキルガー氏による法輪功学習者臓器狩りと独立調査に関する講演会の不参加を求めたという。講演会を支援する自由党議員ビクター・パートン氏は、中共領事のやり方は「卑劣で恥知らずの妨害」であると譴責した。
報道によると、キルガー氏および人権弁護士デービッド・マタス氏が提出した報告書では、中共側が法輪功学習者を殺害し、心臓・腎臓・肝臓および眼角膜などを摘出し販売していることを明かにした。
スコット氏およびキルガー氏は3日間の訪問活動終了後、8月18日に共同声明を発表し、豪州の与党および野党の両党からこの調査の緊急さについて共通認識が確認でき、中国政府に独立調査を受け入れるよう働きかけることを約束してくれたことで成果を得たとし、さらに豪州議会のこうした動きを世界各国のモデルケースとなるよう期待を示した。
スコット氏(左)は8月16日に豪州議会ビルにて講演を行った。講演会の司会である豪州議会労働党ローレンス議員(中)、キャンベラの法輪功学習者で、中共に強制労働に強いられた生存者・陳紅氏(大紀元)
豪州外務省は8月16日、豪州政府はすでに中共側に、法輪功学習者を対象とした臓器狩り事件について、中国現地での独立調査の許可を求めたことを明らかにした。また、労働党の外交事務スポークスマンのケビン・ルド氏は17日に、豪州政府は独立調査団の展開を支持すると発表した。
スコット氏およびキルガー氏は8月18日にメルボルンへ発ち、21日~23日はメルボルンおよびブリスベンにて講演活動を続ける予定。