G7が開幕へ、米景気減速や原油価格・保護主義の高まりなどを議論
7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)がきょう16日、シンガポールで開幕する。議長国を務める日本からは谷垣禎一財務相と福井俊彦日銀総裁が出席し、順調な拡大を続ける世界経済の下で、リスク要因となり得る米景気の減速や高値の続く原油価格、保護主義の高まりなどについて議論する。
G7に先立って国際通貨基金(IMF)が14日に発表した世界経済見通しでは、世界経済の成長予測を2006年を5.1%、07年を4.9%と、4月からそれぞれ0.25%ポイント上方修正した。G7でも世界経済全般は「高い成長を続けており、上手に運営すればこの先もしばらく(成長が)続く」(福井日銀総裁)として協議は「リスクに備える議論」(財務省幹部)が中心となる見通し。
世界経済のリスクとしてG7では、米国経済の減速懸念と世界経済への影響に加え、高値圏で推移する原油価格が与える影響、世界経済の不均衡問題、世界貿易機関(WTO)の多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)の交渉凍結など保護主義の強まり、地政学的リスクの高まりなどについて議論する。
[シンガポール 16日 ロイター]
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。